イベント

Frühlingskonzert 第2弾 音楽のお散歩♪vol.4 ちょこっとご紹介♪

2つある、Café Klavier 3周年記念 春のコンサートのうちの一つ

「音楽のお散歩♪ 〜ウィーンの作曲家たち~」

450-2011030422071333148

企画&解説の岡田安樹浩さんよりちょこっと当日の内容をご紹介していただきました

すでに来場予定の方は、ますますお楽しみに

行ってみようかな~とお考えの方は是非、参考に

 

音楽のお散歩♪vol.4 〜ウィーンの作曲家たち~

当日演奏プログラム

 W. A. モーツァルト:クラヴィーアソナタ K. 576
J. ハイドン:ディヴェルティメント Hob. XVIIa:1
A. ディアベッリ/C. チェルニー/F. シューベルト/F. リストほか
:ディアベッリのワルツの主題による変奏曲
A. シェーンベルク:6つの小品 Op. 19
F. シューベルト:即興曲集 D935より

 

岡田安樹浩さんより

DSC_0718

ウィーンの作曲家というと、誰をまっさきに思い浮かべるでしょうか。

モーツァルト、ベートーヴェン、あるいはブラームスという人もいるでしょう。

しかし、彼らの誰一人として、生粋のウィーンの作曲家ではありません

モーツァルトはザルツブルク生まれ、ベートーヴェンはボン、ブラームスはハンブルクです。

意外なことかもしれませんが、本当の「ウィーンの作曲家」というのは、それほど多くないのです。

とはいえ、ウィーンは18世紀以来、音楽の歴史のなかで常に重要な都市であり続けてきたことに、

異論を差し挟む余地はありません。

 

今回の「音楽のお散歩」では、あえて「ウィーンの作曲家」をテーマとして、

ハイドンからシェーンベルクにいたる、およそ一世紀半におよぶピアノ音楽の道のりを

お客様と一緒に散策してみたいと思います。

ウィーンという街は、現在はオーストリアの首都であり、ドイツ語圏であることからも

ドイツの一部のように思われている方もおられることでしょう。

しかし、文化圏的にはドイツよりもむしろイタリアに近く、音楽の趣味もイタリア寄りなのです

そしてハプスブルク帝国時代より、多言語・多民族国家の中心地でした。

そうした歴史的事実に鑑みて、

プログラムの冒頭はオーストリアのザルツブルクに生まれながら、

幼少期よりヨーロッパ中を旅してまわり、コスモポリタン的な音楽家として活躍した

モーツァルトのソナタに飾ってもらうことにしました

そして、生粋のウィーンの作曲であるハイドン、シューベルト、シェーンベルクの作品が続きます。

シューベルトは、歌曲の作曲家としてのイメージが強いかもしれませんが、

彼が残したピアノ曲は、最高度の技巧と斬新な転調が

モーツァルトのような歌うメロディとベートーヴェン譲りの構築性と融合して、

当時としては非常に前衛的な音楽でした。

そしてシェーンベルクもまた、調性の放棄によって現在の前衛音楽への扉を開いた作曲家です。

彼の音楽は非常に難解で抽象的なために敬遠されがちです。しかし、彼が何を表現しようとしているのか、

どうしてそうした抽象的な音作りになっているのか、その理由を知れば、

それまで意味不明な音の羅列にしか聴こえなかったものが、

きっと「新しい音楽」として聴こえてくることでしょう。

 

ところでヨーロッパの音楽において「楽譜」は欠くことのできない存在ですが、

ウィーンは楽譜出版の中心地でもありました。

現代では、コンピュータを使って誰でも簡単に浄書の楽譜が作成できる時代ですが、

ハイドンやシューベルトの時代に、楽譜はどのように印刷され、人々の手に渡っていたのでしょうか。

今回は、ウィーンで楽譜の出版を生業としながら作曲家としても活躍したディアベッリの作品をプログラムに組み入れ、

歴史的な楽譜印刷についても話ししてみようと思います。

 



ページトップへ戻る